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着床前診断 日本産科婦人科学会がついに倫理審議会へ諮問を決定

tyakusyo 未分類

8月31日(土)、日本産科婦人科学会(日産婦)は理事会で着床前診断を倫理審議会へ諮問することを決定しました。
過去には審査対象として「命が危ぶまれる重篤な症例」や「習慣流産」 が挙げられていましたが今回 「日常生活を強く損なう症例」 が追加されました。
しかしこの 「日常生活を強く損なう症例」 が議論をよんでいます。
これはとらえ方が非常に難しく医師によって見解が異なることが往々にしてあり、申請された症例が500を超え日産婦だけではとても対応しきれないというのが今回の諮問の背景にあります。
さらには倫理審議会の枠を超えて、日本人類遺伝学会など遺伝医学関連の10学会や患者団体などからも広く意見を集めることも検討されています。

これまでの着床前診断の審査では「遺伝性疾患」に対して27年度までに138件の申請があり、デュシェンヌ型筋ジストロフィーなど成人までに死亡することが多い125件、「習慣流産」に対しても411件の申請中359件 が承認されています。

着床前診断とは?

着床前診断とは受精卵が8細胞-胚盤胞前後にまで発生が進んだ段階でその遺伝子や染色体を解析して診断することをいいます。当然ながらこの段階では胎児はまだ影も形もありません。着床前スクリーニング(PGS)やPGT-Aとも呼ばれPGT-Aは実はすでに世界の40か国以上で行われています。

PGT-Aが普及する以前の遺伝疾患回避の方法としては羊水検査や絨毛検査などの出生前診断が実施されていました。
しかし、近年では血液検査だけで妊娠初期にダウン症等の染色体異常の有無を調査が可能な新型出生前診断(NIPT)が実施されてます。
PGT-AもこのNIPTのうちの1つに位置づけられます。
世界で実施された統計では驚くべきことにおよそ97%もの妊婦がPGT-Aで胎児に変異が見つかった場合に中絶を選択しています。

着床前スクリーニングの技術開発に貢献したのは1978年ルイーズ・ブラウン(通称試験管ベイビー)の誕生やポリメラーゼ連鎖反応の発見、次世代シーケンサー等の分子生物学の技術の進歩等によるものです。
これらの技術が妊娠前に受精卵の遺伝子や染色体の検査を実施することを可能としました。

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